王者の意地だ!演技後半に4回転3発に成功3試合連続で200点超え

[ 2017年4月21日 20:24 ]

国別対抗戦第2日 ( 2017年4月21日    東京・国立代々木競技場 )

男子フリーで思うような演技をできず顔をしかめる羽生結弦
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 ミスをした悔しさよりも、挑戦した充実感が羽生結弦(22=ANA)にはあった。男子フリーで200・49点。冒頭の4回転ループに成功した後、4回転サルコーが1回転に。だが、基礎点が1・1倍となる演技後半に、世界王者が意地を見せた。

 4回転サルコーと3回転トーループの連続ジャンプ、4回転トーループ、4回転トーループ―1回転ループ―3回転サルコーと初めて演技後半に4回転3発に成功。「絶対やろうと思っていた。何とか跳べてある程度、満足している」と振り返った。

 20日のSPでまさかの7位。SP後、ホテルに戻ってもなかなか寝付けず「(午前)3時、4時までイメージトレーニングをしていて。こんなに悔しいなら、もう1回4回転やっちゃえよって思った」。演技前半の4回転サルコーは失敗したが、4回転5発の高難度の構成でフリー1位の座をもぎ取った。

 世界選手権でマークした世界最高得点の223・20点には及ばなかったが、3試合連続でフリー200点超えを果たし、今季を締めくくった。「もっと体力をつけなきゃな、と思った」。五輪連覇を目指す22歳は、自身の伸びしろを実感して笑っていた。

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