萩野 プロ初勝利も納得できないタイムに「遅すぎてビックリ」

[ 2017年4月14日 22:37 ]

<水泳日本選手権 2日目>男子200m自由形決勝で優勝した萩野公介はスタンドの声援に手を挙げて応える
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 競泳の日本選手権が14日、名古屋市のガイシプラザで行われ、男子200メートル自由形でプロスイマーの萩野公介(ブリヂストン)がプロ転向後、初勝利を飾った。前日はリオ五輪で金メダルを獲得した400メートル個人メドレーで低調なタイムに終わり2位。精彩を欠く中、優勝したこの日のレースも自己ベストから2秒以上遅れる1分47秒29となり表情はさえなかった。

 先行逃げ切りで王者として君臨してきた絶対王者だが、この日はリオ五輪800メートルリレー代表の江原に150メートルまで約1秒のリードを許す苦しい展開となった。「速く水をかこうと思って、手先に力が入っている。左右のバランスがおかしい」。残り50メートルで意地を見せて、かろうじて逆転した。だが「(1分)47秒は遅すぎてビックリ。苦笑い以外ない。実力不足ですね。出直します」と首をかしげた。

 大会前には「十分準備はしてきたので、皆さんが思っている以上にいい泳ぎができると思う」とアピールしていたが、2種目を終えて納得できるタイムは出ていない。プロの重圧か、手術した右肘の状態が戻りきっていないのか―。15日は200メートル個人メドレーで再び瀬戸と激突する。本調子ではないとはいえ、国内で同じ相手に連敗は許されない。

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2017年4月14日のニュース