国際陸連、50キロ競歩除外せず 東京五輪で日本勢の表彰台期待

[ 2017年4月14日 07:24 ]

 国際陸連は13日までロンドンで理事会を開き、2020年東京五輪で除外の懸念があった男子50キロ競歩を含めて昨夏のリオデジャネイロ五輪の実施種目を維持することを決めた。男子50キロ競歩はリオ五輪で荒井広宙、15年世界選手権で谷井孝行(ともに自衛隊)がいずれも銅メダルを獲得し、東京五輪でも表彰台を期待されている。

 国際陸連理事を務める日本陸連の横川浩会長によると除外の候補に挙がったのは男子50キロ競歩のみで、全会一致で否決された。国際オリンピック委員会(IOC)は続出するドーピング違反や若者の関心の低さを問題視して修正案を求めていた。国際陸連のセバスチャン・コー会長は「東京に向けて既に選手は練習している。(4年の)五輪サイクルの途中で変えられない」としつつ、24年五輪へ検討は続ける考えを示した。

 国ぐるみのドーピング問題で資格停止中のロシア陸連については「進展がほとんど見られない」として処分解除を再び見送った。血液データを蓄積して変化を調べる「生体パスポート」の提出を拒むなど課題が山積しているという。(共同)

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2017年4月14日のニュース