“遼の弟分”星野 初の単独首位発進、憧れ秀道太鼓判「安定感ある」

[ 2017年4月14日 05:30 ]

男子ゴルフツアー 東建ホームメイト・カップ第1日 ( 2017年4月13日    三重県桑名市 東建多度CC名古屋=7081ヤード、パー71 )

東建ホームメイト・カップ第1日 7番、クロスバンカーからセカンドショットを放つ星野
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 遼の弟分が初の単独首位発進だ。石川遼と同じマネジメント事務所の星野陸也(20=フリー)が1イーグル、4バーディー、1ボギーの66をマーク。憧れのプロ、田中秀道(46)が太鼓判を押す期待のルーキーが下部との国内開幕戦ダブル制覇へ挑む。尾崎将司(70=セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ)は76と伸ばせず、117位だった。

 20歳の勢いが止まらない。プロに転向して、まだ8カ月。2週前の下部ツアーでプロ初優勝を飾ったばかりの星野が国内開幕戦でいきなり飛び出した。

 「自分の中では上出来です。注目してもらっているなあと感じていて一日でも期待に応えられたらいいなと思っていたので少しは応えられたかな」。昨年の最終予選会では2位に7打差の“圧勝”でトップ通過。1月のアジアでの連戦では2戦連続でトップ10入りを果たした。高まる一方の周囲の期待に首位発進という結果で見事、応えた。

 1メートル86の長身から放たれる飛距離で沸かせた。インから出て2つスコアを伸ばし迎えた17番パー5。1Wを323ヤード飛ばし、約190ヤードの第2打は8Iで2メートルにつけてイーグルを奪った。後半は2番パー4で第2打を50センチにぴたりとつけ、3番では8メートルをねじ込み連続バーディー。「意外と緊張しなかった」と自身のベストスコアを出した。

 大会前の再会を力にした。開幕前日の12日、練習場で今大会のリポーターをする田中秀道と遭遇。思い切って「僕が初めてサインをもらったプロが秀道プロなんです」と話しかけ、一緒に写真を撮ってもらった。場所や日時は覚えていないが、両親に連れられ観戦したツアー会場で白いポロシャツの背中にサインを書いてもらったという。時を経て、今では田中が「手でこね回すのではなく、体を使ってねじり戻すだけのスイングだから飛ばすけれど安定感がある」と注目する一人に成長し、主役となった。

 石川遼と同じマネジメント事務所で“遼の弟分”とも称されるが、史上初の下部&レギュラーツアーでの同一年開幕戦制覇を果たせば、もう形容詞は不要だ。「もっと上を目指して頑張りたい」。伸び盛りのルーキーは高いハードルも一気に乗り越えそうだ。

 ◆星野 陸也(ほしの・りくや)1996年(平8)5月12日生まれ、茨城県水戸市出身の20歳。6歳からゴルフを始める。茨城・水城高を経て、日大2年で中退し昨年8月にプロ転向。今季のSMBCシンガポールオープン6位がツアー最高位。下部ツアー開幕戦の「Novil Cup」でプロ初優勝。1メートル86、70キロ。

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