３回転半最後に挑戦…「自分らしかったのかなと思う」

浅田真央引退会見

笑顔で目頭を抑えながら会見場を後にする浅田真央
Photo By スポニチ

　【浅田真央に聞く１】

　――今の心境は

　「入ってきた時にたくさんの方がいらしてくださったので、私自身ちょっとびっくりしたのですけど、今はちょっと落ち着いています」

　――親しい方への報告は

　「少し前ですけど、家族だったり、友達に報告しました」

　――印象に残る言葉はあったか

　「みんな“お疲れさまって、よく頑張ったね”と言ってくれました」

　――引退を考えた時期は

　「私は（１５―１６年シーズンに）復帰してからいい形でスタートできたんですけど、今のスケート界の時代は凄いので、私自身ついていけるのかなという思いが強くなったり、体の部分で復帰前より少しつらいことが多くなりました。なんとか１シーズン乗り越えたんですけど、２シーズン目からは、なんとかなんとか頑張ろうという思いだけでやってきました」

　――具体的に決心した時期は

　「全日本が終わって全て結果が出たときに“ああもう終わったんだな”と思いました。でも日がたつにつれて、自分が言ってしまったことは今まで最後までやり通してきたので、やらなきゃいけないんじゃないのかなという思いが強くて、ここまで延びてしまいました」

　――全日本選手権でトリプルアクセルに挑んだ気持ちは

　「最後になるのかなという気持ちは、ソチ五輪の後の世界選手権ほどではなかったけど、でも最後トリプルアクセルを挑戦して終えられたことは、自分らしかったのかなと思います」

　――スケートでつらかった部分はあるか

　「つらかったことはそんなになくて、やっぱりこの道を選んできたのも自分ですし、自分がやりたいと思って望んでやってきた道なので、つらいと思ったことはありません」

　――バンクーバー五輪について

　「バンクーバーは１９歳だったんですけど、凄く１０代で若くて本当に気が強くて、本当にその強い気持ちだけで乗り越えてきた気がします」

　――五輪の経験について

　「私の今後の人生においても凄くいい経験だったり、いい思い出だったのかなと思います」