浅田真央 きっかけは全日本選手権 最後にトリプルアクセル「自分らしかった」

[ 2017年4月12日 12:05 ]

笑顔で質問に答える浅田真央
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 現役引退を発表したフィギュアスケートの浅田真央(26)が12日、都内で引退会見を行った。

 2日前にブログで引退を発表し、会見場の熱気に「これだけの方がいらして、びっくりしたが、今は落ち着いています」を笑顔を見せた真央。家族や友人には数日前に伝え「みんな、お疲れ様です。よく頑張ったね」とし、発表後は周囲から「お疲れ様」の言葉をかけられ、「ああ、選手生活終わるんだなという気持ちになりました」と感慨深げに語った。

 引退を決めたきっかは、昨年12月の全日本選手権で自己最低となる12位に終わったことだった。「(休養後は)いい形でスタートできたが、今のスケート界は凄いので、ついていけるのかという思いが強くなった。復帰前よりも少しつらいことのほうが多くなった。何とか1シーズンは乗り切れたが2シーズン目は何とか何とか頑張ろうという思いだけだった」とし、「最後の全日本選手権をもうもういいんじゃないかなと思いました。全日本を終わって、結果が出た時にすべて終わったんだな」と明かした。

 「最高の演技ではなかったので、悔しい思いもあったんじゃないか」としながらも「キスアンドクライでもういいのかもしれないと思いました。12歳から出場しているが、一番残念な結果で終わってしまった。結果も1つ大きな決断に至る出来事だったんじゃないかなと思います」と結果も引退決断の要因の1つだったとした。

 ただ、決断には自身の口にした目標との葛藤があった。「ずっと掲げてきた平昌五輪に出るという目標があった。自分が言ってしまった目標をやり遂げなきゃいけないと思っていたので、自分の言ってしまったことへの葛藤はありました。最後まで言ってしまったことはやらなきゃいけないんじゃないかと思っていて、(発表が)ここまで伸びました」といい、最終的には2月に話し合いを行い、決断したという。

 「ソチ五輪が終わってから最高の形で終わることはできたが、体も気持ちもまだまだやれるという思いがあったので復帰した。挑戦してみて、気持ちも体も出し切ったので悔いはないです」とすがすがしい表情を浮かべた。現役最後となった全日本を振り返り、「最後になるのかなという気持ちだったが、トリプルアクセルに挑戦して終えられたことは自分らしかったかなと思う」と話した。

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2017年4月12日のニュース