やはり強かった!内村 プロ初戦V!全日本体操10連覇

[ 2017年4月9日 17:36 ]

体操の全日本選手権男子個人総合で10連覇を果たし、トロフィーを手に笑顔の内村航平
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 キングはやはり強かった。体操の全日本個人総合選手権最終日は9日、東京体育館で男女決勝が行われ、男子はリオデジャネイロ五輪団体&個人総合2冠でプロ初戦となった内村航平(28=リンガーハット)が86・350点で10連覇を飾った。内村は5種目終了時で白井健三(20=日体大)らにリードを許したが、最終種目の鉄棒で逆転した。田中佑典(27=コナミスポーツ)が0・050点差で2位、白井が3位だった。

 リオ五輪以来、約8カ月ぶりの試合となった7日の予選では、試合勘の欠如から平行棒でバーを握り損ねるミスが出るなどして85・350点の4位タイ。予選の得点を持ち越さない決勝では、「1回(試合を)やっておけば大丈夫」と話していた通り、本来の美しい演技を積み重ねた。

 予選1位の千葉健太(21=順大)、2位の谷川航(20=順大)、3位の白井健三、4位タイの萱和磨(20=順大)の96年生まれの“四天王”の挑戦を寄せ付けず、キングが王座を防衛。個人総合での連勝を「39」に伸ばし、今大会の得点との合計で争うNHK杯(5月21日、東京体育館)で2位以内に入れば、今秋の世界選手権(カナダ・モントリオール)の代表に決定する。

 ▼内村航平の話 一言で言うと、すごくしんどかった。(5種目目の)平行棒で一気に疲労が来た。僅差(の勝負)になるのは分かっていた。リオデジャネイロ五輪と同じで、これで負けても悔いはないと思った。

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