江里菜、新スイング捨てて64 6連続バーディーで2位タイ浮上

[ 2017年4月9日 05:30 ]

女子ゴルフツアー スタジオアリス女子オープン第2日 ( 2017年4月8日    兵庫県三木市 花屋敷ゴルフ倶楽部よかわコース=6293ヤード、パー72 )

18番、2打目を放つ原江里菜。この日8アンダーで2位タイに浮上した
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 今季5戦中3戦で予選落ちしていた原江里菜(29=NEC)が、37位から2位に急浮上した。前半に6連続バーディーで勢いに乗ると、後半17番ではパー4の第2打が入るイーグルも奪い、今季初の60台となる64をマークした。初日首位の申ジエ(28=韓国)が6つスコアを伸ばし、通算11アンダーでトップの座を守った。

 捨てる勇気がビッグスコアを呼んだ。今大会からゆったりとしたスイングリズムに戻した原が、今季自己最高の64をマーク。キレキレのショットが次々とピンに絡み、4番から6連続バーディー。開幕3戦連続予選落ちの原因だったショットの不振に、ひとまず区切りをつけた。

 「バーディーを取っても、これで1つボギーを打っても予選を通ると思って回っていた。バーディーが続いている意識はゼロだった」

 無欲の快進撃の極め付きは、17番パー4だ。7Iで打った残り155ヤードの第2打がピン手前3メートル地点に落ち、転がってイーグル。グリーン奥に咲いた1本の桜に、自身の春到来を告げた。

 今大会前に昨オフから取り組んできたクラブの上げ下ろしを速くした新スイングを諦めた。「せっかくやったのに」という努力を惜しむ気持ちを、ようやく断ち切った。今週初めは東北高(宮城)時代の同級生の有村智恵と3日間も飲み歩くほど落胆していたが、原点回帰をした結果、2位で最終日へ。心のしこりを取った今、「大叩きしないこと」という控えめな目標は、簡単に上方修正されるはずだ。

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2017年4月9日のニュース