サンダー ウエストブルック 7戦連続トリプルダブル達成 通算41回目 シーズン最多記録に並ぶ

[ 2017年4月5日 15:38 ]

チームメートから水をかけられるサンダーのウエストブルック
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 NBAは4日に各地で11試合を行い、サンダーのラッセル・ウエストブルック(28歳)が地元オクラホマシティーで行われたバックス戦で27分出場して12得点、13リバウンド、13アシストをマーク。第3Q2分43秒にタージ・ギブソン(31歳)にこの日10個目のアシストを決めたところで7試合連続のトリプルダブルを達成した。

 今季通算では41回目。1961年シーズンにオスカー・ロバートソン(当時ロイヤルズ=現キングス)が樹立したシーズン最多記録に5試合を残した段階で並び、チームメートから水をかけられて祝福された。

 今季全77試合に出場しているウエストブルックは平均でも31・6得点、10・7リバウンド、10・4アシストと3部門で2ケタの数字を維持。得点(2435)とリバウンド(822)は平均で2ケタとなる合計数(820)をクリアしており、アシスト(804)をあと「16」加えると、61年シーズンのロバートソン(30・8得点、12・5リバウンド、11・4アシスト)以来、史上2人目となる「年間トリプルダブル」も達成する。

 トリプルダブルの歴代最多達成回数はそのロバートソンが記録している181回。ただし当時はその概念はなく、“ビッグO”の異名を持つロバートソンの記録が注目されたのは歴代2位のマジック・ジョンソン(元レイカーズ=138回)の登場(1979年〜)を待ってからの出来事だと言われている。レイカーズのブルース・ジョレシュ、もしくは76ersのハービー・ポラック両広報の発案とされているが真偽は不明。79年シーズンから公式記録に取り入れられ、過去にさかのぼってチェックする過程で、ロバートソンの“大記録”が発掘された経緯がある。

 「過去」と「現在」の記録には中身に大きな違いもある。ロバートソンの時代には3点シュートも存在せず、現在多数のアシストを生み出しているアリウープ(空中にボールを浮かせたあとにダンク)などの戦術もほとんどなかったことを考慮すると、ウエストブルックとの記録を単純に比較することはできないだろう。

 ウエストブルックは通算では78回目で、これはウィルト・チェンバレン(元ウォリアーズほか)と並んで歴代4位。3位はこの日対戦したバックスのジェイソン・キッド監督(元ネッツほか)の107回で今季のペースを続けると来季にはこの記録をも上まわることになりそうだ。

 西地区6位のサンダーは110―79(前半63―39)で圧勝して44勝33敗。東地区全体5位のバックスは40勝38敗となり、6位ホークスとのゲーム差は0・5となった。

 キャバリアーズは地元クリーブランドでマジックに122―102(前半53―55)で勝って50勝27敗。レブロン・ジェームズ(32歳)が18得点、11リバウンド、11アシストで2試合連続、今季12回目のトリプルダブルを達成し、同率ながらセルティクスを今季の対戦成績(2勝1敗)で上まわって再び東地区全体で首位に立った。5日には敵地ボストンでセルティクスと激突。地区第1シードを巡る「天王山」となりそうだ。

 マジックは5連敗で27勝51敗。ここ7戦で6敗目を喫し、このカードは通算17連敗となった。

 リーグ全体首位のウォリアーズは地元オークランドでティンバーウルブスを121―107(前半68―60)で退けて12連勝。クレイ・トンプソン(27歳)が7本の3点シュートなどで41得点、ステファン・カリー(29歳)は19得点と9アシストをマークして勝利に貢献した。

 <その他の結果>

ネッツ141―118 76ers、ペイサーズ108―90ラプターズ、ウィザーズ118―111ホーネッツ、ナゲッツ134―131ペリカンズ、ニックス100―91ブルズ、スパーズ95―89(延長)グリズリーズ、ジャズ106―87トレイルブレイザーズ、キングス98―87マーベリクス

 <東地区全体順位>

(1)*キャバリアーズ(50勝27敗)(2)*セルティクス(50勝27敗)(3)*ラプターズ(47勝31敗)(4)*ウィザーズ(47勝31敗)(5)バックス(40勝38敗)(6)ホークス(39勝38敗)(7)ブルズ(38勝40敗)(8)ペイサーズ(38勝40敗)(9)ヒート(37勝40敗)(10)ホーネッツ(36勝42敗)(11)ピストンズ(35勝42敗)(12)ニックス(30勝48敗)(13)76ers(28勝50敗)(14)マジック(27勝51敗)(15)ネッツ(19勝59敗)

 <西地区全体順位>

(1)*ウォリアーズ(64勝14敗)(2)*スパーズ(60勝17敗)(3)*ロケッツ(52勝25敗)(4)*ジャズ(48勝30敗)(5)*クリッパーズ(47勝31敗)(6)*サンダー(44勝33敗)(7)*グリズリーズ(42勝36敗)(8)トレイルブレイザーズ(38勝40敗)(9)ナゲッツ(37勝40敗)(10)ペリカンズ(33勝45敗)(11)マーベリクス(32勝45敗)(12)ティンバーウルブス(31勝46敗)(13)キングス(31勝47敗)(14)レイカーズ(22勝55敗)(15)サンズ(22勝56敗)

 *はプレーオフ進出が確定。ポストシーズンに参加できるのは両地区上位8チーム。レギュラーシーズンは82試合。

 <5日のテレビ放送>

グリズリーズ―サンダーWOWOWライブ 9時〜

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