プロ4年目、21歳新海の耳に輝く“○ピアス”に秘められた意味とは

[ 2017年4月5日 10:00 ]

ヤマハ・レディース葛城でティーショットを打つ新海美優、耳に輝くのは…
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 国内女子ゴルフツアー第5戦「ヤマハ・レディース葛城」(3月30日〜4月2日、静岡・葛城GC)が閉幕した。4日間を11位で終えた新海美優(21=広島CC)は「あと一歩でした。4日間で一番かみ合わなかったです。もどかしい一日でした」と最終日に悔しがっていた。初のトップ10入りが、次戦以降へお預けとなったからだ。

 そんな新海の耳に揺れる2つの金色の輪。今シーズン、試合でたびたびリングピアスがその耳を彩っている。「○ってバーディーの意味じゃないですか。だからたくさんバーディーが獲れるように付けてます!」。ラウンド内容を記すホールバイホールではイーグル「◎」、バーディー「○」、パー「−」、ボギー「△」、ダブルボギー「□」などと表記される。ヤマハ・レディース葛城で新海には14個の「○」が付いた。それでもトップ10入りには惜しくも1打届かなかった。

 プロ4年目。フル参戦2年目の今季は、全5試合で決勝ラウンドに進出した。「ショットの調子が良い」と話し、その順位は27位、43位、21位、17位、11位。昨季は後半戦に背中を痛めて「納得のいく結果ではなかった」というが、オフに師匠の鈴木則夫らに指導を受けて背中の痛みが出ないようにスイングを修正した。今季3戦目のTポイント・レディースでは「今は痛みはゼロです」と笑顔で話していた。

 充実のシーズンを送っている新海が、新しいピアスを購入したのは開幕前だという。「ブランドものでもないし、特に意味もなく買いました。でも、友達から“バーディーを意識してそのピアスにしたの?”と聞かれて、そうか!と思いました」。ヤマハ・レディース葛城では、今季最高の11位。気鋭の21歳は「またひとつ成長できたと思います」とうなずいた。

 「このピアスはお気に入りなので来週以降もつけて試合に出ます!バーディーをいっぱい獲れるように。あっ、でもこれしか持ってないみたいに思われちゃうかな!」と弾ける笑顔でコースを後にした。キラリと光る「パーディーピアス」をつけて上位争いをする日もそう遠くないはずだ。(記者コラム・伊藤 靖子)

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2017年4月5日のニュース