右肩脱臼のベイカー、5日に手術結論 29日の全日本は回避濃厚 

[ 2017年4月4日 05:30 ]

<ベイカー茉秋・JRA入会式>世界選手権欠場の可能性も目標は五輪連覇とすがすがしく語るベイカー茉秋
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 リオデジャネイロ五輪柔道男子90キロ級金メダリストで、2日の全日本選抜体重別選手権(福岡国際センター)1回戦を右肩脱臼のため棄権負けしたベイカー茉秋(22)が、あす5日にも手術をするかどうかの判断を下すことになった。

 3日午前に東京都港区での日本中央競馬会の入社式に当たる「入会式」に臨んだベイカーは、午後に都内の病院で精密検査を受けた。正式な診断は不明ながら、柔道部の賀持道明監督は「世界選手権(8月、ブダペスト)に出てほしい(という希望)とかはない。東京五輪へ向けて本人のために最善の判断をしたい」と説明。5日の再検査後にも判断を下す。

 手術を受けた場合、復帰は来年以降となるのが決定的。一方で世界選手権出場を決断した場合は、その過程で脱臼を再発する可能性が高く、大きなリスクが伴う。体重無差別で争う29日の全日本選手権は回避する可能性が高い。晴れの社会人初日を右腕を三角巾でつって迎えたベイカーは「早く手術を受け、来年の世界選手権を目指すのもいいと思う」と話す一方、「まだ決断できない」と揺れる胸中を口にした。

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2017年4月4日のニュース