羽生SP5位「非常に悔しい。悔しいです」次は修正、逆転必ず!

[ 2017年3月31日 05:30 ]

フィギュアスケート世界選手権 ( 2017年3月30日    フィンランド・ヘルシンキ )

<フィギュア世界選手権男子SP>演技を終え悔しさをにじませる羽生結弦
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 言葉がすぐに出てこなかった。演技を終えてインタビューエリアに現れた羽生は「非常に悔しいです…。すみません。悔しいです、ハイ」と言葉を絞り出した。

 冒頭で4回転ループをきれいに決めた。だが、続く連続ジャンプでは4回転サルコーを降りた際に後方へバランスを崩し、強引に跳んだ2回転は得点に認められなかった。今季成功率2割の“鬼門”の連続ジャンプでまたミスが出た。さらに名前が呼ばれてから30秒以内にスタート位置につかなかったことから「スタート遅れ」により1点減点されるミスも。「実感はなかった。自分のルーティンでやった」と振り返ったが、得点は自己ベストより12・56点低い98・39で5位。ライバルの宇野、フェルナンデス、チャンらが自己ベストを出す中、取り残された形となった。世界選手権のSPでトップ3を外すのは9位だった13年(最終4位)以来だった。

 左足甲を痛めて約2カ月始動が遅れた16〜17年シーズン。昨季はNHK杯、GPファイナルで世界最高得点を連発するなど前半戦でプログラムを完成させたが、今季はこの世界選手権での完成を目指してきた。17歳の新鋭チェンに負けた2月の四大陸選手権後は、拠点のトロントで曲をかけて滑り切る練習を繰り返し、ジャンプを集中的に跳んできた。四大陸選手権の最大の敗因は3位と出遅れたSPで4回転サルコー―3回転トーループの連続ジャンプをミスしたこと。同じ失敗を繰り返してしまった。「ループは一番きれいに跳んだのに、サルコーが痛い。なんでこんなに経験が生かされないのか。ふがいない気持ちでいっぱいです」と唇をかんだ。

 4本の4回転ジャンプに挑むフリーは今季、ミスをしなかったことがない。首位とは10点以上の差がついたが、羽生は「金メダルを獲りたいので、しっかり修正します」ときっぱり。五輪王者はまだ諦めてはいない。

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