東京五輪マラソン代表選考新方式導入へ 2段階方式採用

[ 2017年3月30日 05:35 ]

福士加代子
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 日本陸連が19年秋以降に開く20年東京五輪マラソン選考大会で、男女上位各2人を代表に決める新方式を導入する方向で調整していることが29日、分かった。

 残る1枠は19年秋から20年春までの国内指定大会で設定記録を突破した中で最高タイムを出した選手に決める。異なるレースの成績を比較する従来の方式から大幅な転換となり、選考の透明化が期待できる。4月中旬の臨時理事会で決める。

 今夏から19年春までの指定大会で日本陸連が求めるタイム、順位をクリアした選手が選考大会の出場権を得る2段階選考とする。そのため本番前に2度は好成績を残す安定感が必要となる。選考大会の開催地は今後調整する。3枠目の争いで設定記録の突破者が出なかった場合は選考大会の3位が代表となる。

 昨年のリオ五輪代表選考では福士加代子(ワコール)が1月の大阪国際で派遣記録を突破して優勝。だが、日本陸連が落選の可能性が残ると説明したことを不服として3月の名古屋ウィメンズに強行出場登録。結局走らなかったものの、一連の動きは多くの議論を呼んでいた。

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2017年3月30日のニュース