五輪3枠へ苦しい戦い…女子SP樋口9位、本郷12位、三原15位

[ 2017年3月29日 22:24 ]

女子SPの演技を終え観客に手を振る樋口新葉
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 来年の平昌冬季五輪の国・地域別出場枠を懸けたフィギュアスケートの世界選手権は29日、ヘルシンキで開幕。37人が出場する女子ショートプログラム(SP)が行われ、樋口新葉(16=日本橋女学館高)は65・87点で9位、本郷理華(20=邦和スポーツランド)は62・55点で12位、三原舞依(17=神戸ポートアイランドク)は59・59点で15位だった。2連覇が懸かるエフゲニア・メドベージェワ(17=ロシア)が抜群の安定感を見せ、自己ベストには届かなかったものの79・01点で首位。ケイトリン・オズモンド(21=カナダ)が自己ベストを更新する75・98点で2位に付けている。

 樋口は冒頭のダブルアクセルをきっちり決め、加点がつく後半にルッツ―トーループの連続3回転ジャンプ、3回転フリップとミスなく演技を終え、シーズンベストに近い65・87点をマークした。2月の四大陸選手権女王の三原は冒頭のルッツ―トーループの連続3回転ジャンプをきっちり決め、スピード感あふれるスケーティングを見せたが、最後の3回転フリップが2回転になに上ったり転倒し59・59点と点を伸ばせなかった。左股関節のけがで欠場した全日本選手権3連覇の宮原知子(19=関大)の代わりに出場した本郷は、ジャンプで細かいミスは出たものの気迫の演技を見せた。

 今大会、日本は男女とも3選手が出場するが、上位2人の順位合計が13以内なら平昌冬季五輪で最大の3枠を獲得、14〜28だと2枠となる。女子は3大会連続で3枠を確保しているが、フリーでの巻き返しが期待される。

 ▼樋口の話 ミスのない演技をしようと強く思っていた。スコアを見たら、スピン一つは(最高難度の)レベルが取れていなかったが、ジャンプは全部取れていたのでほっとしています。四大陸選手権(9位)が終わってから1から全部やり直したので、結果を出せてよかった。フリーでは思い切り滑りたい。

 ▼三原の話 あまり感じた事のない緊張を感じた。最初のジャンプはうまくいったが、最後のフリップは跳び急いでしまったかなと思う。初めての世界選手権で五輪枠が懸かる大切な大会。自分の感じていないところで深く考えすぎてしまった部分があると思う。フリーでは、しっかり一番いいシンデレラになれるように気持ちを切り替えていきたい。

 ▼本郷の話 ステップとか表現したいものは出せたと思う。もっと良くなるところはあると思うけど、ほっとしている。本来なら出られなかった大会。(フリーは)去年もすごく楽しかったと思える演技ができたので、楽しんで演技ができたらいい。目標は完璧なスケートをすること。

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