全国高校・中学ゴルフ選手権 石川航はOBからの50位発進

[ 2017年3月29日 05:30 ]

全国高等学校・中学校ゴルフ選手権春季大会第37回個人の部第1日 ( 2017年3月28日    滋賀県甲賀市 )

<全国高校・中学ゴルフ選手権春季大会 高校男子>1番、ティーショットを放つ浦和・石川航
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 高校男子は田中裕真(大阪・大商大高1年)と河本力(愛媛・松山聖陵2年)が67を出し首位で飛び出した。高校女子も古江彩佳(兵庫・滝川二1年)が67で首位スタート。中学男子は大嶋宝(岡山・多津美1年)が68、中学女子は岩井千怜(埼玉・川島2年)が72をマーク、それぞれ首位発進した。

 <高校男子>会心のスコアでの首位発進にも田中は「ずっといらついていました」と不満を口にした。開催コースは昨夏から合宿などで利用しており、この1年で20ラウンド以上をこなした。グリーンの傾斜などコースを熟知しているため目標は65に設定していたという。だが、OBや池ポチャなどがあり目標スコアに2打及ばず。悔しさは残るものの「明日以降、風が吹いても60台をそろえたい」と気持ちを切り替えた。

 高校男子で石川遼の弟、航は50位で発進した。スタートの1番でOBを打ちボギー。最悪の出だしとなったが、後半は「開き直っていつものように振ることを意識した」と2バーディーを奪い、76でまとめた。遼とは普段、連絡を取り合うことはないため今大会前も特別なアドバイスはなかったが、兄の様子をネットなどでチェックし刺激にしている。「明日も自分の納得するスイングをしたい」と兄同様、こだわりを貫く。

 <高校女子>古江が苦手を克服して首位発進した。インから出てボギー直後の14番のバーディーパットは3メートルの不得意な下りのスライスライン。それを決めると、15番でも同じようなラインを沈めて連続バーディーで流れに乗った。「スコアを戻したかった14番で入ってくれたのが大きかった」と気持ちがスコアメークを後押しした。「ボギーを打たないで取れるところでバーディーを取りたい」と残り2日も堅実なプレーを心がける。

 <中学男子>大嶋のパットがさえた。最終18番で下りの3メートルを沈めるなど、「ラインがきっちり読めたし、長いパットもタッチが合った」と6バーディー(2ボギー)を奪取。目標だったパープレーを大きく上回る68の好スコアに言葉も弾んだ。王手をかけて臨むきょう29日の最終日。「自信をもって全てのショットを打つ。自分のプレーに集中したい」と言い聞かせた。

 <中学女子>岩井がフェアウエーキープの鉄則を守り、首位で発進した。「1Wショットが良かった」と振り返った通り、第1打でフェアウエーを捉えたのは14ホール中12ホール。さらに下りのパットを残さないようにマネジメントも徹底し、危なげないゴルフを展開した。きょう29日の最終日は「パープレーを目指す。10位以内を目標にしたい」と優勝を意識せずに臨む。

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2017年3月29日のニュース