照ノ富士、風向き一変でトップ並んだ 鶴竜寄り切り1敗死守

[ 2017年3月25日 05:30 ]

大相撲春場所13日目 ( 2017年3月24日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲春場所13日目>照ノ富士(左)は鶴竜を寄り切りで破る
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 照ノ富士が鶴竜を寄り切り、1敗を死守した。立ち合いで遅れてもろ差しを許したが、外四つから左四つに体勢を変えて勝機を待った。中央で激しい攻防を繰り返し、胸を寄せて横綱を俵へ運ぶと、一度つられながらも踏ん張る。最後は持ち前のパワーで両上手を引いて寄り切った。支度部屋に引き揚げると、負傷して顔をしかめる稀勢の里がテレビに映り「どうした!?」と驚きつつ、「勝てて良かった。精いっぱいやるだけです」と表情を和らげた。

 兄弟子・日馬富士の援護射撃を受けて稀勢の里に並び、初優勝した15年5月の夏場所以来の頂点が見えてきた。優勝の可能性を聞かれて相好を崩したが「(優勝は)稀勢の里でしょ」と乗ってこなかった。自身もケガと闘っている。取組で鶴竜に手術した左膝に右足を掛けられ「自分も外掛けで膝痛めているかも」と不安を漏らした。16年初場所で負傷、手術した左半月板は「まだ痛みはある」と完治していない。

 14日目は10勝すれば大関復帰となる琴奨菊戦。稀勢の里が負傷して、風向きがガラリと変わってきたが、「一番一番です」と集中を切らさなかった。

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