デイが途中棄権 母の容態すぐれず「精神的に無理」デル・マッチプレー

[ 2017年3月23日 17:22 ]

途中棄権したデイ(AP)
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 ゴルフの世界選手権シリーズ「デル・テクノロジーズ・マッチプレー」が22日にテキサス州オースティンで開幕したが、連覇を狙っていたジェイソン・デイ(29歳=オーストラリア)が初日の1次リーグ初戦で6ホールを終えたところで棄権した。理由は母デニングさんの容態がすぐれないため。デニングさんは母国オーストラリアで「肺がんで余命1年」という宣告を医師から受けていたが、デイが自宅のある米オハイオ州の呼び寄せ、近隣の医療機関で24日に手術を受けることになっていた。腫瘍は3〜4センチほど。新たな診断結果では助かる見込みがあるとされたが、デイは「今はゴルフのことを考えるのはとても難しい。今の僕があるのは彼女のおかげだから…」とプレー続行を断念した。

 デイは12歳の時に父アルビンさんを胃がんで失い、フィリピン出身のデニングさんが親戚から多額の借金をして息子をゴルフ・アカデミーに通わせた。それだけに母への思いは熱く「彼女が自分を気づかってくれているのはわかるが、今は精神的に無理だ」としばらく競技から離れることを示唆した。

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2017年3月23日のニュース