栃煌山 田子ノ浦勢を1差追走 同学年・稀勢に対抗心「悔しさ大きい」

[ 2017年3月22日 05:30 ]

大相撲春場所10日目 ( 2017年3月21日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲春場所10日目>大翔丸(左)を叩き込みで下した栃煌山
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 平幕の栃煌山が大翔丸をはたき込みで下し、1敗を守った。12年夏場所で逃した平幕優勝へ、存在感が増してきた。勝ちっ放しは新横綱・稀勢の里と関脇・高安の田子ノ浦勢。同部屋の2人が初日から10連勝するのは04年春場所の朝青龍、朝赤龍の高砂部屋勢以来13年ぶり。横綱・鶴竜は嘉風に敗れ3敗に後退。大関・照ノ富士も1敗を守った。

 実力者を忘れちゃいけない。栃煌山が大翔丸をはたき込みで瞬殺。2015年名古屋場所以来となる10日目での9勝目で全勝の田子ノ浦勢をピタリ1差で追走中だ。

 「なんか、あんな相撲になっちゃう。真っすぐにいったと思うけど…。変化とか、はたこうとは思っていなかった」

 低く突っ込んできた相手にとっさの反応。今場所は何度も相手の動きをかわしながら勝っている。人一倍、強烈な立ち合いからの押し相撲にこだわる男としては、不思議な快進撃。支度部屋で首をかしげる場面もしばしばだ。しかし納得できないことで、かえって朝稽古では立ち合いに気持ちを集中。星勘定など邪念を捨て土俵に臨めている。

 場所前の9日に30歳になった。初場所は3勝12敗だったが、後援者などから昨年よりも多くのケーキが贈られた。「クリスマスより多かった。1週間、食べ続けました」。初場所後、地元の高知で行われた激励会には昨年以上の人が集まった。

 昨年は持病の左膝痛に加え、腰も痛め、07年春場所で新入幕して以来初めて2桁の白星が一度もなかった。それでも温かい声は減るどころか増えた。「ありがたい」と気持ちは引き締まった。

 黄金世代のプライドもある。86年度生まれ力士といえば豪栄道、勢、そして新横綱・稀勢の里。「尊敬もしますが、やっぱり悔しい気持ちが大きい」。12年夏場所では当時、賜杯レースをリードしていた大関・稀勢の里にも勝ち、12勝3敗で優勝決定戦へ。旭天鵬(現大島親方)に敗れたが、V争いはすでに経験済みだ。

 稀勢の里には「一つ一つ勝っていけば、当たるかもしれないと思ってやる」と対抗心を胸に秘める。あと一歩で逃した平幕優勝を虎視眈々(たんたん)と狙っている。

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