16歳JK皆吉 バイト会場で4差発進!キャディー経験効果69

[ 2017年3月18日 05:30 ]

女子ゴルフツアーTポイント・レディース第1日   6397ヤード、パー72 ( 2017年3月17日    鹿児島県姶良市・鹿児島高牧カントリークラブ )

9番、ティーショットを放つ皆吉
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 “JKゴルファー”の皆吉愛寿香(16=神村学園1年)が4バーディー、1ボギーの69で回り、堂々の7位スタートを切った。プロツアー出場はわずか2戦目だが、闘病中の父と二人三脚で上位進出を目指す。菊地絵理香(28=オンワードホールディングス)が65で回り単独首位。2打差の2位に服部真夕(29=LIXIL)、3位に工藤遥加(24=セガサミーホールディングス)ら4人が並んだ。

 うら若き16歳の皆吉が“ホーム”で好スタートを切った。4バーディー、1ボギーで堂々の60台をマーク。普段は会場の鹿児島高牧カントリークラブでキャディーなどのアルバイトをこなす女子高生は「いつも通りできたことがスコアにつながりました」と笑顔で初日を振り返った。

 前半14番から、3メートル、1メートル、4メートルのパットを立て続けに沈めて3連続バーディー。フェアウエーキープ率85・71%、パーオン率83・33%という結果に「今日はアイアンが良かった。ピンに近いところまでいったので良かったです」と手応えを口にした。

 闘病中の父・健太郎さん(43)が見守る中で好スコアを叩き出した。昨年3月。いつも通りホームコースをラウンドしている途中、付いて回っていた父が心筋梗塞を発症。コースから病院にドクターヘリで緊急搬送された。幸い大事には至らなかったものの、現在も心臓への負荷を考慮して運動は最小限に制限されている。健太郎さんは「今日は18ホール、つえをつきながら付いて回りました。去年と違って背筋を張って堂々として見えたので、今年は違うなと思いました」と愛娘の活躍に目を細めた。

 この大会は父娘にとっての思い出のトーナメントだ。皆吉がゴルフを始めた10歳の時に初めて観戦。父から「何年かかってもいいからプロの試合に出てみろ」と背中を押されて以来、本大会への出場を目標に掲げてきた。その目標は昨年早くも達成。しかし93位で予選落ちし、プロツアー初戦はホロ苦デビューとなった。父娘の次なる目標は「予選通過」。「私が頑張って結果を出すところを見てもらいたい」。父と二人三脚で到達した夢の舞台。たった2日では終わらせない。

 ▼皆吉愛寿香(みなよし・あすか)

 ☆生まれとサイズ 2000年(平12)5月7日、鹿児島県鹿児島市生まれの16歳。1メートル59。

 ☆ゴルフ歴 父の勧めで10歳からクラブを握る。中学1年で鹿児島県ジュニア選手権、同県民ゴルフ選手権優勝。昨年のTポイント・レディースでプロツアーに初参戦も93位で予選落ち。

 ☆ベストスコア 66(鹿児島高牧CC)。昨年のTポイント・レディース直前にマーク。

 ☆目標とする人 イ・ボミ。昨年同大会で撮影してもらった2ショットは自分の部屋に飾っている。

 ☆得意クラブ アイアン。

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