西岡、バブリンカに金星ならず 最終セット、タイブレークまでもつれるも…

[ 2017年3月16日 13:03 ]

バブリンカ戦でリターンをする西岡(AP)
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 男子テニスのBNPパリバ・オープンで、世界ランキング70位の西岡良仁(21=ミキハウス)は惜しくも8強入りを逃した。世界3位のバブリンカ(31=スイス)に最終セットのタイブレークまでもつれる熱戦を演じたが、6―3、3―6、6―7で敗れた。

 コートから去る西岡にスタンドのファンだけでなく、勝者のバブリンカも拍手を送った。第1セットはバブリンカに21本もの凡ミスが出て、西岡が3度のブレークに成功して先取した。第2セットを落としてイーブンとなって迎えた最終セットも惜しい展開だった。

 第1ゲームをブレークすると、その後は緩急をつけたストロークやネットプレー、持てる武器の全てを駆使して必死のキープを続けた。しかし、5―4で迎えた第10ゲーム、金星まであと2ポイントという30―30からブレークを許した。

 気力を振り絞って第11ゲームを再びブレークしたが敵もさるもの。第12ゲームを再びブレークバックされてタイブレークに突入した。予選から戦い続けてきた西岡は、タイブレークの途中で膝を折るなど疲労困憊(こんぱい)。先にミニブレークを許してから懸命の追いすがったものの、最後は4―7のスコアで振り切られた。

 ラッキールーザーとして初の本戦入りを果たし、シード選手を連破してマスターズ大会で初の16強入り。大会後のランキングでは自己最高の58位前後まで浮上する見通し。今大会で得たものは大きかったはずだ。

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2017年3月16日のニュース