マスターズ 大会前日恒例行事が縮小、参加選手の制限に惜しむ声も

[ 2017年3月15日 15:59 ]

パー3コンテストで笑顔を見せるクレンショー(左)とペイト(AP)
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 マスターズの「パー3コンテスト」は大会前日に行われる恒例行事。オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブから「名誉招待者」として招かれた選手は、毎年この行事への参加を楽しみにしている。しかし、14日にAP通信が報じたところによると、今年からこの行事への参加選手が制限されるという。

 「名誉招待者」は、過去のマスターズ優勝者以外にも、他の4大大会(全米、全英、全米プロ)や全米アマを制した選手も含まれる。こうした選手が全員、パー3コンテストに参加したら、運営側は大変だ。そこで、同ゴルフクラブはこの恒例行事を本戦参加者と過去のマスターズ優勝者のみで開催することに決めたのだ。

 こうした制限はパー3コンテストだけではなく、練習ラウンドや練習施設の使用にも及ぶ。つまり、本戦参加者と過去のマスターズ優勝者以外は、同ゴルフクラブに招かれるものの、クラブを握ってボールを打つことは一切許されないということになる。

 大会を運営する側からすれば、仕方がない措置かもしれない。全米オープンを2度制したカーティス・ストレンジは「練習ラウンドを回ることができるなどこれまでは素晴らしかった。でも、時代が変わったのさ」とこの決定に理解を示す。しかし、当然ながら惜しむ声も。1991年の全英オープン覇者、イアン・ベーカーフィンチはこう話す。「名誉招待者として残念に思う。パー3コンテストは大好きなイベントだったからね。愛するオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブまで足を運ぶが、これからは観戦するだけということになるね」。

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2017年3月15日のニュース