全勝女王・小平の野望 平昌金へ“男子のタイムに近づく”

[ 2017年3月15日 05:30 ]

トロフィーを手にW杯最終戦から帰国した小平奈緒
Photo By 共同

 スピードスケート女子500メートルで今季国内外で出場した15レースを全勝で終えた小平奈緒(30=相沢病院)が14日、W杯最終戦が行われたノルウェーから成田空港に帰国した。W杯は種目別総合優勝を果たし、2月には世界距離別選手権、世界スプリント選手権も初制覇。今季は圧倒的な強さを見せ続けたが、来年2月には平昌五輪を控えるだけに「まだまだ高みを目指していきたい」と全く気を緩める様子はなかった。

 小平が求める理想の姿について、結城匡啓コーチは「男子とのタイム差を気にしている。男子はどうして速いんですか?と聞いてきます」と明かす。昨年11月のW杯開幕当初は500メートルでの男子優勝者とのタイム差は2秒9台〜3秒1台だったが、W杯最終戦では2秒2台まで縮まった。普段から男子と練習を行う小平自身も「2秒8差とかが女子のトップ選手の平均だが、今回は2秒2差。そういった意味で自分の力の度合いを測れた」と言う。

 来季狙うのは0秒39差に迫る世界記録の36秒36、そして五輪金メダルだ。「こんな記録を出せるのか、というぐらいに意識を持っていきたい」と、とてつもなく高い理想を掲げた。

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2017年3月15日のニュース