小平 全勝締め!今季国内外15戦快走 シーズン終わるの「もったいない」

[ 2017年3月13日 05:30 ]

スピードスケートW杯最終戦 ( 2017年3月12日    ノルウェー・スタバンゲル )

W杯最終戦女子500メートルを37秒24で制し笑顔の小平奈緒
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 女子500メートルは小平奈緒(30=相沢病院)が37秒24で優勝した。今季W杯は欠場した2レースを除く8レースに全勝し、通算9勝。この種目では国内外の15レースを無敗でシーズンを終えた。神谷衣理那(25=高堂建設)が38秒06で3位に入り、郷亜里砂(29=イヨテツク)は5位。7位だった辻麻希(31=開西病院)が、種目別総合で小平に次ぐ2位となった。女子1500メートルでは高木美帆(22=日体大)は1分55秒50で2位に入った。

 最後まで全く隙のない滑りで平昌(ピョンチャン)冬季五輪前のシーズンを締めくくった。女子500メートルの小平はタイムこそ前日から0秒10落としたものの、2位に0秒48差をつけて悠々と今季の連勝を15レースに伸ばした。鋭いスタートとリズミカルなコーナーワークは37秒14の好記録だった前日の快走を再現する出来だった。

 「このまま終わるのがもったいないくらいのシーズンだが(種目別総合優勝の)重みは全く感じていない。目の前のことに真剣に取り組んでいたらいつの間にか勝っていた」。ゴール後は淡々とし、笑顔も控えめ。今季は来年の五輪を見据えた「通過点」と言ってはばからない。派手な活躍に期待は高まる一方だが「この夏の練習でもっと違うレベルにいけると感じている」と総決算の舞台のみに意識を向け、喜びや感慨は封印している。

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2017年3月13日のニュース