大城、父と初Vへ 「ショットパラパラ」も2差2位踏ん張った

[ 2017年3月5日 05:30 ]

女子ゴルフツアーダイキン・オーキッド・レディース第3日 ( 2017年3月4日    沖縄県南城市 琉球ゴルフ倶楽部=6617ヤード、パー72 )

第3日、7番でティーショットを放つ大城さつき。通算7アンダーで2位
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 沖縄県出身の大城さつき(27=フリー)が3バーディー、1ボギーの70で回り通算7アンダーに伸ばした。首位から陥落したものの2打差の2位。最終日最終組から逆転でのツアー初優勝を目指す。男子ツアー6勝の川岸良兼(50=フリー)の次女・史果(22=加賀電子)が68をマークして通算9アンダーで単独首位に立った。

 首位に2打差の2位で第3日を終えた大城は「ショットがパラパラ(乱れた)でパーを取るのがやっとというところもあったけど、ボギー1個で済んだので良かった」と安どの笑みを見せた。

 首位で臨み、川岸、アン・ソンジュと最終組で競り合った。2・5メートルを沈めた1番のバーディーで抜け出した。2人が伸ばした4番パー5では6メートルのパットを沈めてリードを保った。その後、川岸にかわされたものの14番で8メートルをねじ込み追いすがった。フェアウエーキープ率61・11%。パーオン率57・14%。ショットが決して完調ではない中でも崩れなかった。

 オフに、五輪選手やJリーガーらを指導したこともある宮崎裕樹トレーナーの合宿に参加。午前6時半から30分間のランニング後、腿上げ、20メートルのダッシュ100本に取り組んだ。午前はジムでウエートトレーニング、午後はショット練習とラウンド。午後5時半から体幹トレをこなした。

 今週もラウンド後15〜30分の体幹トレを欠かさない。ラウンド終盤で下半身がぐらつかないよう腕立ての姿勢で腰を揺する運動で腸腰筋を強化している。メンタル面も指導する宮崎氏は「一つのテーマだけを考えるように言っている。今週のテーマはリズムを一定にすること」と言う。その効果もあり3日間3パットなしでいずれもアンダーパーを記録した。

 最終日は糸満市在住の父・良雄さん(76)が観戦予定。脳梗塞を患い12年から車いす生活を送っており、長時間観戦は困難で見られるのは1番ティーだけになる。

 自身3度目の最終日最終組だが、前日に「(首位で)良かったね」と褒めてくれた父が見守る中でのティーオフは特別だ。ツアー初勝利を狙う27歳の孝行娘は「優勝したい。優勝しかない」と語気を強めた。

 ◆大城 さつき(おおしろ・さつき)1989年(平1)9月5日、沖縄県糸満市生まれの27歳。8歳でゴルフを始める。沖縄尚学高卒。09年プロテスト合格。昨季の賞金ランキングは65位。最終予選会52位。1メートル55、53キロ。

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2017年3月5日のニュース