沙羅に笑顔!混合団体で銅 個人の悔しさ晴らし「次につなげたい」

[ 2017年2月28日 05:30 ]

ノルディックスキー世界選手権第5日 ( 2017年2月26日    フィンランド・ラハティ )

ジャンプ混合団体で銅メダルを獲得した(左から)伊藤有希、伊東大貴、竹内択、高梨沙羅
Photo By 共同

 男女各2人の4人で争う非五輪種目のジャンプ混合団体(ヒルサイズ=HS100メートル)が行われ、日本は高梨沙羅(20=クラレ)竹内択(29=北野建設)伊藤有希(22=土屋ホーム)伊東大貴(31=雪印メグミルク)で臨み、合計979・7点で2大会連続となる銅メダルを獲得。初代王者となった13年大会から3大会連続で表彰台に上がった。ドイツが1035・5点で連覇を果たした。

 表彰台が決まるとハイタッチして喜び合った。女子の二枚看板がきっちりと役割を果たし、それに呼応するように男子も力を発揮。3番手を務めた伊藤は1回目が2位、2回目はトップ。「やるべきことをやってできた結果。満足している」と穏やかに笑った。

 24日の個人戦は3位で悔し涙を流した高梨にも笑顔が戻った。2回とも不利な追い風を強烈に受ける不運なコンディション。それでもW杯総合女王の意地を示し、しぶとく距離を伸ばした。「個人戦よりジャンプの出来は良かった。銅メダルを次につなげたい」と納得の表情だった。

 日本は1回目に全員が各組4位以内のハイレベルな飛躍をそろえた。この時点で4位のスロベニアには21・9点差をつけて3位。2回目もミスなくまとめ、3大会連続のメダルを確保した。各国のエースがそろう4番手で2回とも4位の得点をマークした伊東は「心から凄く喜べるわけじゃないが正直ホッとした」とアンカーの役目を果たした。将来の五輪種目入りも期待される混合団体戦。チームとして、個人として、収穫のある銅メダルだった。

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2017年2月28日のニュース