キプサング、国内初の2時間3分台で優勝!井上が日本勢トップ8位

[ 2017年2月26日 11:13 ]

東京マラソンで2時間3分58秒のタイムで初優勝を飾ったキプサング
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 東京マラソンは26日、都庁前〜東京駅前の新コースで行われ、男子は前世界記録保持者のウィルソン・キプサング(34=ケニア)が初優勝。世界新記録には届かなかったが、日本国内のレースで初の2時間3分台となる2時間3分58秒の快記録をマークした。今夏の世界選手権(ロンドン)選考会を兼ねる日本勢では、井上大仁(24=MHPS)が日本勢最高の8位に入った。

 今大会からより平たんなコースに変わったことから、デニス・キメット(33=ケニア)が14年ベルリンで記録した2時間2分57秒の世界記録を超える「2時間2分50秒」を狙うと宣言していたキプサング。その言葉通りに序盤から引っ張り、世界記録を上回るハイペースでレースを展開。東洋大時代に箱根駅伝で活躍したマラソン初挑戦の設楽悠太(25=ホンダ)が日本人トップを快走し、こちらは日本記録を大きく上回るペースで折り返し地点を通過した。

 終始先頭集団を快走するキプサングは、ペースメーカーが外れた30キロ過ぎには14年の大会覇者ディクソン・チュンバ(30=ケニア)とトップを並走。35キロ付近でチュンバを引き離すと、その後はややペースは落としたものの、そのまま独走で東京駅のゴールテープを切った。優勝タイムの2時間3分58秒は、09年の福岡国際でツェガエ・ケベデ(30=エチオピア)がマークした2時間5分18秒を超える日本国内での最高記録となった。

 設楽は30キロ過ぎからペースを落とし、徐々に追い上げた井上が38キロで逆転。井上はアフリカ勢には及ばなかったものの、2時間8分22秒で日本勢トップの8位に入った。山本浩之(30=コニカミノルタ)が2時間9分12秒で10位、設楽は2時間9分27秒で全体11位、日本勢3位と健闘した。

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