稀勢の里“大入り”牛久市パレードに5万人!後援会員も6割増し

[ 2017年2月19日 05:30 ]

<稀勢の里・牛久祝賀パレード>沿道のファンの祝福に、パレードカーから手を振り応える稀勢の里。左は根本洋治・牛久市長
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 故郷が稀勢の里一色に染まった。大相撲初場所で初優勝を飾って第72代横綱に昇進した稀勢の里(30=田子ノ浦部屋)の祝賀パレードが茨城県牛久市で行われ、当初見込まれていた2万〜2万5000人を大幅に上回る5万人が沿道を埋め尽くした。コースはJR牛久駅東口から市役所までの約1キロ。「横綱!」「日本一!」の声援に手を振って応えた新横綱は「とにかくたくさんの人がいてビックリした。牛久の活気を感じた」と目を丸くしていた。

 パレードの後には市役所で開かれた牛久市民栄誉賞の贈呈式に臨んだ。同賞は88年ソウル五輪レスリング・フリースタイル48キロ級金メダルの小林孝至以来、29年ぶり2人目の受賞。19年ぶりの日本出身新横綱は「一生懸命稽古して、横綱の地位を汚さぬよう頑張ります」と誓った。

 横綱昇進に伴い、郷土後援会の会員数も激増した。1月17日現在で860人だったが、今月15日現在で1400人と6割以上も増えた。牛久市内での祝賀会には約1000人が集結。トークショーでは「10代の時よりも体は元気。一つでも多く優勝したい」と力強く語った。自身が結果を残すことに加え“第2の稀勢の里”の育成も意識している。「次の世代に伝えるのも使命。体の大きな人がいれば(スカウトに)飛んでいく」と現役時代に内弟子をつくる考えも明かした。

 “国民的横綱”となった稀勢の里だが、地元の後押しへの感謝を忘れず、連覇の懸かる春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)の土俵に上がる。

 ▽牛久市 茨城県南部に位置し、都心から約50キロ。1954年の町制施行で牛久町となり、近隣町村の合併などを経て86年に牛久市に。市東部にある牛久大仏(全高120メートル)はブロンズ立像で世界最大

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