沙羅の“ブレない強さ” フィジカル面安定「疲れにくい体」完成

[ 2017年2月17日 09:05 ]

高梨沙羅W杯通算53勝

通算53勝目を挙げ日の丸を掲げる高梨沙羅
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 1メートル52の小さな体で爆発的な飛距離を飛ぶ高梨沙羅。その土台は日々のトレーニングにある。ベンチプレス、スクワット、デッドリフトや体幹といったオーソドックスなものから、姿勢改善や柔軟性維持、疲労回復のためのエクササイズや呼吸法まで、そのメニューは多岐にわたる。12年から指導するウイダートレーニングラボの牧野講平トレーナー(37)は「今季は体に疲労が出にくくなった」と成長を語る。フィジカル面が安定したことで、ミスがあっても技術面に集中して解決策を見つけやすくなった。

 トレーニングのメニューは「全部合わせると100種類ぐらいある」という。その目的はパワーアップではなく、スピードや動作精度の改善。「重いものを上げるとスピードが落ちる。それよりもスピードの質や動きのブレがなくなっていくようにしている」と負荷は据え置き、精度を追求してきた。今季はトレーニング中に「骨盤がゆがんでいる」「膝がブレた」と注意する機会も減った。「試合の3日前はこれ、2日前はこれ、といったようにこの数年間はパターンが決まっている」と確立したルーティンが“ブレない強さ”にもつながっている。

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2017年2月17日のニュース