葛西トップ5位 平昌五輪会場レールゆがみも 日本勢全員本選へ

[ 2017年2月15日 05:30 ]

 個人第20戦(ヒルサイズ=HS140メートル)の予選が行われ、44歳の葛西紀明(土屋ホーム)が128メートルの121・7点で5位となり、日本勢トップで15日の本戦に進んだ。竹内択(北野建設)は27位、小林潤志郎(雪印メグミルク)は33位、作山憲斗(北野建設)は36位、小林陵侑(土屋ホーム)も37位で日本勢は全員が通過した。

 荒れる風に翻弄(ほんろう)された札幌2連戦に比べれば、レールのゆがみはささいなことだった。安定して緩やかな追い風が吹いたジャンプ台。危なげなく予選通過を決めた葛西は「まともに飛べばこれぐらいの成績は出る」と納得の表情だった。来年の平昌五輪の舞台で、この日は公式練習と合わせて3本飛んだ。「最初は気にならなかったが、周りが言うから3本目は少し気になった」と振り返ったのは助走路のゆがみについてだ。

 今月上旬の複合の大会でも指摘されていた問題点で、竹内は「レールが左に傾いている感じがする」と言い、テストジャンパーやW杯総合4位のドメン・プレブツ(スロベニア)らも同意見だったという。とはいえ、水平でない助走路でも予選免除の上位10人は安定して飛距離を伸ばした。葛西は「少し直すんじゃないかな」と言う程度で自らのジャンプに気持ちを向けた。

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2017年2月15日のニュース