東京五輪ボート、男女種目同数へ 変更案を可決

[ 2017年2月12日 05:30 ]

 国際ボート連盟(FISA)は11日、都内で臨時総会を開き、2020年東京五輪で男女の種目を同数の7とする変更案を可決した。投票が行われ、2案のうち現行種目から男子軽量級かじなしフォアを外し、女子かじなしフォアを加える理事会案が過半数を占めた。国際オリンピック委員会(IOC)理事会に提案し、承認を諮る。

 男女平等の推進を求めるIOCの中長期改革「アジェンダ2020」に沿った変更で、男女の種目数や出場人数を同数とすることを目指していた。体重制限のないオープン種目では体格差が成績に影響しやすく、欧米に比べ小柄な日本勢は歯が立たないのが現状。軽量級に重点を置いてきた日本にとって痛手となる変更で、日本協会の大久保尚武会長は「力を入れてきた種目なので非常に残念」と肩を落とした。

 定款やルール改定も審議され男女ともコックス(舵=だ=手)の起用で性別を自由とすることも決めた。今後、五輪などでも採用される可能性がある。

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2017年2月12日のニュース