新ルールが影響、永山2回戦敗退 高藤、一二三らは決勝進出

[ 2017年2月12日 05:30 ]

男子60キロ級2回戦で敗れた永山竜樹(右)
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 柔道の世界選手権(8〜9月・ブダペスト)代表選考会の一つとなるグランドスラム(GS)パリ大会は11日に開幕して男女計7階級が行われ、男子は昨夏のリオ五輪で銅メダルを獲得した60キロ級の高藤直寿(パーク24)、66キロ級の阿部一二三(日体大)、73キロ級の橋本壮市(パーク24)が決勝に進出した。女子は52キロ級の角田夏実(了徳寺学園職)だけが決勝に進んだ。48キロ級でリオ五輪銅メダルの近藤亜美(三井住友海上)は同じく準決勝で敗れた57キロ級の芳田司(コマツ)とともに3位決定戦に回った。男子60キロ級でGS東京大会覇者の永山竜樹(東海大)は2回戦で敗れた。

 男子60キロ級で「東京五輪世代」の永山は、2回戦でリオデジャネイロ五輪で銅メダルを獲得したウロズボエフに技ありを奪われて敗退した。昨年12月のGS東京大会で高藤に一本勝ちして初優勝し、期待されていた永山は「1回の不用意な受けが敗因になった。勝てない相手ではなかった」と悔しさをにじませた。

 今大会は「有効」と「合わせ技一本」を廃止して、男子の試合時間を5分から女子と同じ4分に短縮するなど、大幅に変更した新ルールで実施されている。永山は終盤に反撃したが「(試合時間が)短くなったので相手もしのぎやすかった」と新ルールの影響を感じた様子だった。20歳の有望株は「全日本選抜体重別選手権(4月)でいい試合をして、世界選手権の代表に選ばれたい」と巻き返しを誓った。

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2017年2月12日のニュース