「ブレイディーは史上最高のＱＢではない！」そう断言する元名選手は…

優勝トロフィーを手にするペイトリオッツのブレイディー（ＡＰ）
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　５日に行われた第５１回ＮＦＬスーパーボウルはペイトリオッツがファルコンズを下し、２年ぶり５回目の優勝を飾った。ペイトリオッツは第３Ｑ序盤まで３―２８と劣勢。しかし、ここから巻き返し、延長戦の末に３４―２８で勝利をものにした。

　２５点差の逆転は史上最大。攻撃をけん引したのはＱＢトム・ブレイディー（３９）だった。当然、ＭＶＰもブレイディーが受賞。自身５回目の優勝と４回目のＭＶＰを手にし、ＮＦＬ史上最高のＱＢとの呼び声も高い。

　しかし、その意見に異を唱える人物がいる。１９８０年代の名ＱＢジョー・モンタナ氏（６０）だ。同氏は４９ｅｒｓ時代にスーパーボウル優勝を４回経験、さらに同大会ＭＶＰにも３回輝いた。１０日に殿堂入りＱＢはテレビ番組に出演。その中でブレイディーについて次のように語った。

　「確かに彼はここまで素晴らしいキャリアを送っている。でも、彼が５つの優勝リングを手にした前にも素晴らしいＱＢはいたさ。昔のことだから知らない人がいるかもしれないけれど、サミー・ボーやオットー・グラハムがそうだね。単純に現在のフットボールとその当時のフットボールを比較することは難しいけれど」。

　最後の言葉は的を得ている。現在とボーやグラハムが活躍していた１９３０年代から５０年代ではフットボールのレベルが違うだろう。比較するには無理がありそうだ。そう考えると、モンタナ氏の揚げ足をとるわけではないが、やはり、ブレイディーがＮＦＬ史上最高のＱＢということか。