稀勢 目指せ“角界のブレイディー”大逆転劇に興奮

[ 2017年2月8日 05:30 ]

土俵入りし、稽古をする稀勢の里
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 新横綱の稀勢の里(30=田子ノ浦部屋)が7日、東京都江戸川区の田子ノ浦部屋で横綱昇進後初めて土俵上での稽古を行った。小結・高安と11番で9勝2敗。「しっかり自分の形を(つくろう)と思ってやった」と言うように、徐々に踏み込みも力強くなり、左四つから一気に寄り切る相撲が目立った。5日の大相撲トーナメントで初優勝を飾り「トーナメントでだいぶ出来上がっていたから」と納得の本格始動となった。

 昨年30歳となり「あと10年は取りたい」と話していたが、横綱になってもその考えは変わらない。前日は大好きなNFLのスーパーボウルをテレビで観戦し、応援していたペイトリオッツの史上最大の逆転劇に興奮した。QBブレイディーは39歳ながら奮闘し、MVPを獲得。「科学が進化しているんじゃないですか。食べ物やトレーニングも変わってきている。体が強くて経験があればなんでもできる」。稀勢の里は昭和以降7位の年長記録となる30歳6カ月での横綱昇進。自らを「晩成型」という新横綱は、連覇を狙う春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)に向け、NFLのスーパースターからも刺激を受けた。

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2017年2月8日のニュース