SC軽井沢ク 史上初5連覇 長野以来20年ぶり五輪出場へ

[ 2017年2月6日 05:30 ]

カーリング全農日本選手権最終日 ( 2017年2月5日    長野県軽井沢アイスパーク )

カーリング日本選手権の男子で5連覇し、平昌五輪出場に大きく前進したSC軽井沢クのメンバー。表彰式で笑顔の(左から)両角友、清水、山口、両角公
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 SC軽井沢クが札幌を10―5で退け、男子で史上初の大会5連覇を達成した。後攻の第3エンドで2点を奪われ一時は劣勢となったが、鮮やかな逆転勝ち。今大会は2018年平昌(ピョンチャン)冬季五輪の代表選考会を兼ねており、日本選手権2連覇の選考基準を満たしたことで、4月の世界選手権(カナダ)などで日本が出場枠を獲得した場合の五輪代表に決まった。

 有利な後攻で迎えた第3エンド。2点のスチールを許し、2―3と劣勢を強いられた。だが、誰一人として焦りの表情を浮かべる者はいない。スキップの両角友は「そこだけ切り取ると悪い気がするけど1点だけなので。長い経験が落ち着かせていた」と振り返った。この冷静さこそ世界の強さを知るこのチームの底力。第4エンドで2点を獲得すると、第7エンドでは3点を奪い、リードの両角公が思わずガッツポーズ。10―5の圧勝で5連覇を決め、夢の五輪出場へと大きく近づいた。

 このチームにとって地元での代表内定には格別な思いがある。日本男子が前回五輪に出場した98年長野大会。カーリング会場に選ばれたのが軽井沢だった。当時小学生だった両角友は、連日繰り広げられる世界クラスの駆け引きや絶妙なショットをその目で見て心を奪われた。「長野五輪を見て始めようと思った」と翌年に中学入学とともにカーリング部に入部。現在もコーチを務める長岡はと美コーチの尽力もあり、05年にSC軽井沢クを結成して世界で戦えるメンバーを集め始めた。弟・公佑ら現在のメンバーがそろった07年から日本一になること実に8度目。普段、両角友と山口は今大会会場で子供たちにカーリングを教え、清水と両角公は地元企業の会社員として働くが、地元の理解もあって「他のチームと比べて倍近い練習量が取れている」と両角友は話す。セカンドの山口は北海道出身だが、軽井沢町代表として平昌五輪出場をほぼ確実にした喜びと感謝を、客席への雄叫びで表現した。

 最終的な代表決定は4月の世界選手権で自ら日本の出場枠を確保してからとなるが、昨年世界4位となった実績もあり、上位でなくても五輪出場枠獲得はほぼ確実だ。今大会のMVPに選出された両角友が「世界選手権ではメダルを目指す」と堂々と宣言したのは、平昌を見据えているからこそ。5位だった長野五輪から20年後となる18年2月。日本男子カーリングの歴史を本気で変えるつもりだ。

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