松山 W快挙へ1差 日本人最多米4勝&大会連覇へ好位置キープ

[ 2017年2月5日 05:30 ]

米男子ゴルフツアー フェニックス・オープン第2日 ( 2017年2月3日    米アリゾナ州スコッツデール TPCスコッツデール=7266ヤード、パー71 )

松山英樹
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 大会連覇を狙う松山英樹(24=LEXUS)は4バーディー、1ボギーの68で回り、通算9アンダーの133で、首位と1打差の3位の好位置につけた。2バーディー、5ボギーの74と落とした石川遼(25=CASIO)は1打差で予選落ちとなった。安秉勲(25=韓国)とブレンダン・スティール(33=米国)が通算10アンダーで首位に立った。

 連覇へ視界良好だ。昨年覇者の松山が第2ラウンドを4バーディー、1ボギーの68で回り、首位に1打差の3位の好位置につけた。「悪い位置じゃない」とリーダーボードの最上位を見据えた。

 前半はパー5の3番で3メートルを決めるも1つ伸ばしただけで折り返し。パーオン率は88・33%で全体1位を記録したが「感触は良くなかった」と初日同様、ショットの手応えには不満げな様子だった。だが、ラウンド中の修正力が松山の強み。後半に入ると11番で2メートル、15番は1メートル、17番で6メートルを沈め3バーディーを奪取。ここで首位に並んだだけに、最終18番で2日間で初めてボギーを叩いたのが悔やまれた。

 松山は2つの快挙に挑む。今大会の連覇と日本勢最多となる米ツアー4勝目だ。連覇しているのは61〜63年に3連覇を果たしたアーノルド・パーマー(米国)ら過去5人で74、75年のジョニー・ミラー(米国)以来42年ぶりの偉業に期待がかかる。米ツアー4勝目となれば丸山茂樹を抜いて日本勢単独トップに躍り出る。

 今大会は14年が4位で15年が2位と得意としているが、第3ラウンドでは自分との闘いになりそうだ。プロアマ戦が行われた開幕前に首に違和感を覚えた。「体のコンディションは良くないですけど、ゆっくり休めば治るかなと思います」と話したが、第2ラウンドでは予防用のテーピングをシャツの襟もと近くの筋肉に施していた。11番では第2打に入る直前にアイアンを持った左手を大きく回してからアドレス。バーディーを奪うも普段とは違うルーティンとなった。「普通にやればチャンスはある。無理せずやりたい」と動じる様子は見せなかった松山。その姿には王者の風格が漂っていた。

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2017年2月5日のニュース