小倉 特注車いすは40万円 腰痛は日常茶飯事も「弱音は吐けない」

[ 2017年2月1日 11:00 ]

チャレンジド・アスリートの軌跡

車いすバドミントンの小倉理恵
Photo By スポニチ

 「正座の状態で生まれてきた」というバドミントン車いす女子の小倉理恵(30=東芝)は、生まれつき両足の膝関節や足首の可動域が狭い。幼稚園の頃から関節を伸ばすための手術を繰り返し、ようやく立って歩けるようになったが、今も膝を真っすぐに伸ばすことはできない。それでも小学生の頃はクラッチ(つえ)も車いすも使わず生活をしていたが、長男の優翔くんを妊娠したのを機に車いすを使用するようになった。

 競技用の車いすは生活用とは別の特注品で、40万円はする。ラケットや消耗品のシャトル代もかさむ。座ったまま強烈なスマッシュを打つためには背中を極端に後ろに反らさなくてはならず、腰痛も日常茶飯事だ。それでも2児のお母さんは「子供たちの前で弱音は吐けない」と必死に頑張っている。

続きを表示

2017年2月1日のニュース