稀勢の里が稽古再開、新横綱場所へ意気込み「いい姿を見せるのが仕事」

[ 2017年2月1日 17:06 ]

稽古後、取材に応じる稀勢の里
Photo By 共同

 大相撲の新横綱稀勢の里が1日、東京都江戸川区の田子ノ浦部屋で稽古を再開した。2連覇を目指す春場所(3月12日初日・エディオンアリーナ大阪)に向け「土俵上でいい姿を見せるのが仕事」と、責任をかみしめながら意欲を語った。

 19年ぶりに誕生した日本出身横綱への関心は高い。稽古に集まった報道陣は約40人。新横綱が顔を向けるたびにカメラの激しいシャッター音が鳴り響いた。今後も一挙手一投足が注目されそうで「影響は多少はあるけど、まあ、ありがたい」と苦笑いをする。

 先人の例を見ると、最高位としての重圧の中で、持っている力をいきなり発揮するのは難しそうだ。年6場所制となった1958年以降に昇進した鶴竜までの27人で、新横綱の場所で優勝したのは大鵬、稀勢の里の先代師匠でもある隆の里、貴乃花の3人だけだ。白鵬は11勝、日馬富士と鶴竜は9勝止まりだった。

 2月は巡業がなく、自分のペースで調整ができる。1日は四股やすり足を1時間強、淡々と行った30歳の稀勢の里。騒がしい周囲をよそに「特別に変わることはない。しっかり稽古をして、本場所でいかにいい相撲を取るかを考えるだけ」と言い切った。

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2017年2月1日のニュース