レイカーズ スーダン出身のデン、入国禁止措置に抗議「私は難民の側に立つ」

[ 2017年1月31日 16:27 ]

 NBAレイカーズのフォワードでスーダン(現・南スーダン)出身のルオール・デン(31歳)が30日、ツイッターでトランプ大統領が発令した指定7カ国からの一時的入国禁止措置に抗議の意を示した。

 デンの家族は第二次スーダン内戦から逃れてエジプトに脱出した元難民。その後英国に移住して英国籍を取得した。今回の米国への入国禁止対象には母国スーダンが入っており、スポーツ専門局のESPNは「もし安全な“港”で難民を見つける機会がないのなら、私は今いる場所にはいない」とするツイートの内容を公開。「失意のどん底から抜けだそうとしている世界の多くの家族同様、定住先は南スーダンの数え切れないほどの人たちの命も救ってきた」と難民が背負う過酷な運命を語るデンは、一時的とは言え難民にとって希望を与えるはずの“ドア”を閉めた大統領の判断に対して異議を唱えた。

 さらに「今まで人間らしくふるまってきた経験を思い出すことが重要。難民は計り知れない苦難を乗り越えて世界を横切り、新天地で最善の生活ができるように一生懸命に働いてきた。難民は多くの家族同様に地域社会に貢献できる人たちである。私はすべての難民と移民の側に立ち、歴史的にそれらを受け入れてきた政策の側に立つ」と“トランプ政策”に対して真っ向から戦う姿勢を見せた。

 なおスーダン出身のNBA選手はデンを含めて現在2人。バックスの新人、ソン・メーカー(19歳)もその1人で、4歳の時に移住したオーストラリアの国籍を保有している。

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2017年1月31日のニュース