遼「今までにない次元」パーブレーク率1位 18番スーパーイーグル

[ 2017年1月31日 05:30 ]

米男子ゴルフツアー ファーマーズ・インシュアランス・オープン最終日 ( 2017年1月29日    米カリフォルニア州ラホヤ トーリーパインズGC南コース=7698ヤード、パー72 )

最終ラウンド、13番でバーディーを奪いギャラリーの声援に応える石川遼。通算6アンダー=トーリーパインズGC
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 42位で出た石川遼(25=CASIO)は1イーグル、5バーディー、3ボギーの68と伸ばし、通算6アンダーの282で20位だった。松山英樹(24=LEXUS)は3バーディー、3ボギーの72で、通算4アンダーの33位で終えた。ジョン・ラーム(22=スペイン)が65をマークし、通算13アンダーでツアー初優勝した。

 正確なアイアンショットを武器に難コースを攻略した。南コースの自己ベストスコア68をマークし20位でフィニッシュした石川は「いい内容でプレーできた。まだ半信半疑な自分もいるけど、このコースでパットが悪い中でこのスコア(が出た)というのはあまりないと思う」と頬を緩めた。

 見せ場は前半の18番パー5だ。池越えの第3打は残り102ヤード。手前のピンを狙い、AWで打った球は奥の段に着弾。バックスピンと傾斜で戻り、ピンに当たってからカップに沈んだ。「ちょっと奥に落とし過ぎたかと思ったけど、逆にちょうど良かった。入っていなかったら手前の池まで行ったかもしれない。ラッキーです」。スーパーイーグルに観客席から大歓声が上がり、石川はガッツポーズで応えた。

 後半も2番で60センチ、3番でも1メートルにつけて連続バーディー。「もう少しでゾーンに入りそうだった」と興奮気味に振り返った。パー5の6番もグリーン奥から50センチに寄せて伸ばした。

 「いいショットを4日間続けられたのは米ツアーでは記憶がない。今までにない次元のゴルフができている」とさえたショットに自身も驚く。それは4日間のデータにも表れている。フェアウエーキープ率は46・43%と低いが、パーオン率は72・22%で18位。グリーンを狙うショットのスコアへの貢献度を示す数値は5位。各ホールをバーディーより良いスコアで上がるパーブレーク率にいたっては1位だった。

 次戦は2月2日開幕のフェニックス・オープン(アリゾナ州)。昨年の大会の第2日に腰を痛めて、その後の長期離脱につながった因縁もある。「ようやく戦えると思えた。これが続くように頑張りたい」と自信をにじませた。

 ▽ファーマーズ・インシュアランス・オープン サンディエゴ・オープンとして1952年に始まった。トーリーパインズGCの南北両コースを使用する。最多優勝はタイガー・ウッズ(米国)の7回

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