萩野 世界一へ「最強の味方」ブリヂストンと5年間の所属契約

[ 2017年1月28日 05:30 ]

<競泳 萩野 ブリヂストン契約発表>フォトセッションで笑顔の(左から)田村執行役員、西山副社長、萩野、北島氏
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 競泳のリオデジャネイロ五輪男子400メートル個人メドレー金メダリストの萩野公介(22=東洋大)は27日、都内で記者会見し、世界最大手のタイヤメーカー、ブリヂストンと所属契約を結んだことを発表した。契約期間は17年4月1日から22年3月末までの5年間。3月に東洋大を卒業し、プロスイマーとして競技を続ける決断を下した日本のエースは、20年東京五輪での最大5個の金メダル獲得を目標に掲げた。

 プロの道を選んだ萩野にとってこれ以上ない力強いパートナーの誕生だ。タイヤシェア世界No・1のブリヂストンとの所属契約が正式に決まった日本のエースはグレーのスーツに身を包み、緊張した面持ちで「世界1位の企業のサポートは心強い。僕も世界一を目指している。最強の味方、仲間と一緒に2020年へ向けて頑張りたい」と語った。

 その待遇は破格だ。世界記録ボーナスなどを含めると1年間最大1億円(推定)。期間は20年東京五輪までではなく21年に福岡市で行われる世界選手権を見据えた5年の長期契約。水泳に集中できる最高の環境が整った。

 国際オリンピック委員会(IOC)の最上位スポンサーでもあるブリヂストンは同社が掲げる「CHASE YOUR DREAM(夢に向かって挑戦)」を発信できるアスリートとして萩野に期待を寄せる。この大型契約で萩野の夢も大きく膨らみ「自分の今の具体的な目標は東京五輪での複数の金メダル獲得。1個、2個だけじゃなく、3個、4個、5個と最大限の可能性に挑戦していきたい」とまで言った。

 リオ五輪では400メートル個人メドレーの金のほかに同200メートルで銀、800メートルリレーで銅を獲得したマルチスイマーは今後自由形、背泳ぎ、バタフライなどにも積極的に挑戦し、金メダルを目指していく。北島康介氏は04年アテネ五輪100メートル&200メートル平泳ぎで日本人初の五輪個人2冠を成し遂げ、続く08年北京五輪でも2大会連続2冠を達成したが、萩野は元祖プロスイマーを金メダル数で超えるつもりだ。

 昨年9月に再手術した右肘は順調に回復している。「ブリヂストン萩野」の初戦は4月の日本選手権(13日開幕、名古屋市)になる見込み。「今まで以上に勝つことに執念深くならないといけない」とプロスイマーとしての覚悟を示した。

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2017年1月28日のニュース