第72代横綱・稀勢の里が誕生「横綱の名に恥じぬよう精進」と口上

[ 2017年1月25日 09:36 ]

使者を出迎え口上を述べる稀勢の里(左から2人目)
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 日本相撲協会は25日、東京・両国国技館で春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)番付編成会議後に臨時理事会を開き、稀勢の里(30=田子ノ浦部屋)の第72代横綱昇進を全会一致で正式決定した。

 日本出身の新横綱誕生は1998年の3代目若乃花以来19年ぶり。貴乃花の引退で2003年初場所を最後に日本出身の横綱は途絶えており、春場所は17年ぶりの4横綱となる。

 稀勢の里は都内のホテルで行われた伝達式で、使者の春日野理事、高田川審判委員から横綱昇進を伝えられ、「謹んでお受け致します。横綱の名に恥じぬよう、精進致します」と簡潔に決意の口上を述べた。その後の記者会見では「より一層、気が引き締まります」と決意。天国で見守る先代師匠の元鳴戸親方(元横綱・隆の里)に「先代の師匠がいなかったら、今の自分はなかった」とあらためて感謝した。

 稀勢の里は初場所を14勝1敗で初優勝。2場所連続制覇ではなかったが、23日の横綱審議委員会では昨年の年間最多勝など安定感が高く評価され、全会一致で横綱へ推薦された。昭和以降では、新入幕から所要73場所での昇進は最も遅く、30歳6カ月は7番目の遅咲きとなる。

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