穂積・加藤ペア快進撃の理由 単複両立“愛スタイル”導入が実を結ぶ

[ 2017年1月25日 08:45 ]

全豪オープンテニス第9日   穂積・加藤ペアが4強進出 ( 2017年1月24日    オーストラリア・メルボルン )

全豪で日本人ペア初の4強入りを決めた「エリミユ」こと穂積絵莉(左)と加藤未唯                
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 杉山愛さんの母で、穂積を指導する杉山芙沙子コーチは「昨年からの2人の取り組みが今の結果につながっている」と快進撃の理由を明かした。

 かつて娘も教えた同コーチは「日本のテニス界はダブルスにフォーカスしないところがあるけれど、ダブルスを楽しくプレーすることで、シングルスにエネルギーをもらえるし、役に立つ。愛もそうやってきた」とシングルスとダブルスを両立させた杉山愛スタイルを導入。ジュニア時代からコンビを組んでいた穂積と加藤は昨年からダブルスでも「50位まで行こう」と本腰を入れた。

 「時間がある時には一緒に練習し、話もする。一方が調子悪い時に、もう一方が引き上げることもできる」。穂積は昨年9月にダブルス44位(現在51位)に。今年は30位を目標にし、それも見えてきた。相乗効果でシングルスの調子も上向き、今大会では初の本戦出場も果たした。

 また、昨年11月からメンタルトレーニングも開始した。杉山コーチは「毎日話をして、頭と心を整理する。今まではちょっとしたことでイライラしたり、カッとしていたけれど、今は冷静で熱いプレーができている。かみ合えばこの先もチャンスがある」と期待した。

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2017年1月25日のニュース