ともに“武器”はオフェンス オッズではペイトリオッツ優位

[ 2017年1月23日 13:26 ]

第51回スーパーボウルの使用球
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 スーパーボウル(2月5日=ヒューストン)に出場するファルコンズ(NFC)とペイトリオッツ(AFC)はともにオフェンスに“武器”を多く抱える攻撃型のチーム。冷静なプレーで高校生の頃から“マッティー・アイス”と呼ばれていたファルコンズのQBマット・ライアン(31歳)は今季のパス・レーティング(効果率)でリーグ1位(117・1)の好成績を残しており、絶妙のパスさばきを見せてチームをここまで引っ張ってきた。

 パスのターゲットの1番手は今季リーグ2位の149ヤードをレシーブで獲得しているWRのフリオ・ジョーンズ(27歳)で、WRモハメド・サヌー(27歳)もNFC決勝では重要な役割を果たしていた。

 総合攻撃部門(総獲得ヤード)ではリーグ2位でパスは3位、ランは5位。各ドライブで相互に登場してくるディボンタ・フリーマン(24歳)とデビン・コールマン(23歳)の両RBは2人で今季1599ヤードをランで獲得しており、空中戦も地上戦もどちらもこなせるところがチームの強さにもなっている。

 ペイトリオッツはQBトム・ブレイディー(39歳)を中心とするチームに変わりはないが、AFC決勝ではエースWRジュリアン・エデルマン(30歳)だけでなく、本来第3ターゲットだったWRクリス・ホーガン(28歳)も9回のレシーブで180ヤード、2TDを記録するなど大活躍。絶対的な力を誇っていたTE(タイトエンド)のロブ・グロンコウスキー(27歳)を腰の故障で欠く布陣だが、それでもパス攻撃には絶対の自信を持っている。

 総合攻撃部門はリーグ4位で、パスは4位、ランは7位。今季リーグ8位の1161ヤードを走ったRBルギャレット・ブラント(30歳)がプレーオフに入ってまだ本領を発揮していないが、その分を1メートル73の小兵ながらリターナーまでこなすディオン・ルイス(26歳)がカバーしており、ランプレーでも相手に脅威を与える能力を兼ね備えている。

 勝負を分けるとすればファルコンズのディフェンス。プレーオフでは奮闘しているが、レギュラーシーズンの総合守備部門ではペイトリオッツの8位に対して25位。とくにパス守備に対しては28位とあまりいい内容を見せておらず、ブレイディーが組み立ててくる「高機能オフェンス」をどこまでくい止めるかがカギになりそうだ。

 なおブックメーカーの優勝オッズではペイトリオッツが1・6〜1・7倍に対し、ファルコンズは2・20〜25倍。ペイトリオッツ優位という予想が出ている。

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