高安&御嶽海ら新世代が来た!20代が存在感 勢力図に変化?

[ 2017年1月23日 06:15 ]

大相撲初場所千秋楽 ( 2017年1月22日    両国国技館 )

すくい投げで千代の国に勝利した御嶽海
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 稀勢の里が横綱昇進を確実にした17年初場所。それは朝青龍引退後の10年春場所から長らく続いた白鵬を頂点とする角界の勢力図を変える分水嶺(れい)となる可能性がある。鶴竜、日馬富士、豪栄道の看板力士3人が途中休場。照ノ富士と琴奨菊の2大関も大きく負け越した上に、白鵬も2金星を与えるなど淡泊な取り口が目立った。そんな中で稀勢の里に続いて存在感を発揮したのは20代の新勢力だった。

 その筆頭候補が26歳の高安だ。2横綱3大関を破り11勝を挙げ、来場所は再び大関への足固めを狙う。特に「会心の相撲」と振り返った9日目の白鵬戦は一気に押し出す圧巻の内容で敢闘賞につなげた。兄弟子の稀勢の里と稽古を重ね、15歳から鍛え抜いた心技体は開花しつつある。この日は優勝パレードで旗手も務め「自分が優勝したみたいにうれしい」と喜びつつ「僕も優勝したい」と決意を新たにした。

 24歳の御嶽海も得意の押し相撲がさえ、2横綱2大関撃破で11勝。技能賞を獲得し「また一段階自信がついたんじゃないですか」と笑顔を浮かべた。稀勢の里優勝には「刺激になります。来場所は絶対勝ちたい」と話し、三役復帰が濃厚な春場所へ気合十分だ。他にも25歳の正代が新関脇で7勝と健闘して三役残留が濃厚。他にも遠藤、北勝富士、千代の国、貴ノ岩、輝、貴景勝、逸ノ城、宇良、阿武咲ら楽しみな存在は挙げればきりがない。揺るぎ始めた白鵬時代。新横綱誕生に続けとばかりに新世代が主役をかっさらう日は近い。

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