【村上武資の目】錦織 バックサイドのサーブのバリエーションが課題

[ 2017年1月19日 08:01 ]

全豪オープンテニス第3日   錦織6―3、6―4、6―3シャルディー ( 2017年1月18日    オーストラリア・メルボルンパーク )

錦織圭(AP)
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 初戦のクズネツォフと比べれば、シャルディーのストロークはややスピンが多い。その分、錦織には時間的余裕があるように見えた。ストロークして攻めるタイミングをじっくり見計らっていた。1回戦のような試合を経験して、体が起きたということだろう。シャルディーには一発はあっても5セットは続かない。組み立てて取られたポイントはほとんどなかった。

 好調だったサーブはコートの左右で見ると差があった。フォアサイド(右側)からの第1サーブの確率は80%で、バックサイド(左側)からは57%。A・マリーのようなセンターへのスライスサーブは凄く良くなっているが、バックサイドのサービスのバリエーションは今後も課題だろう。平行カウントでは右側、重要なポイントでは左側からサーブを打つことになる。以前は思い切りサイドラインに寄るようなこともやっていたのに最近はあまり見ない。スピン系を使ったり、打つ位置を大胆に変えたり、相手を惑わす工夫をもっとしてもいいかもしれない。 (ロンドン五輪日本代表監督、WOWOW解説者)

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2017年1月19日のニュース