松山 鬼門突破なるか?ここ6戦4勝「今週も楽しみ」

[ 2017年1月13日 05:30 ]

開幕前日の記者会見で笑顔を見せる松山英樹
Photo By 共同

 米男子ゴルフのソニー・オープンは12日(日本時間13日)に米ハワイ州のワイアラエCCで開幕する。日本勢は6人が出場する。松山英樹(24=LEXUS)は11日、プロアマ戦に出場して最終調整。ラウンド前には公式会見に出席し意気込みを語った。相性の悪いコースだが、最近6戦で4勝と世界で最もホットなゴルファーは自信を持って挑む。

 2週連続で公式会見に出席した松山は「調子は良くはないけど、良い成績は出せているので今週も楽しみ」と笑顔で話した。前週のSBSチャンピオンズはJ・トーマスに敗れたとはいえ2位。最近出場した国内外の大会6戦で優勝4回、2位2回と昨秋からの勢いは止まっていない。

 獲得ポイント、賞金のランキングは1位。パーオン率は80・56%、平均パット数は1・638でいずれもランキング5位。ショットには「自分の中で思い描く球が打てていない」と不満もあるが「良いパーパットとかバーディーパットが入ってくれている」とパットは好感触。「自信がないと、これだけの成績は残せていない。その自信を持ってこれからも戦っていきたい」と力を込めた。

 ソニー・オープンは5回目の出場。アマチュア時代の11〜13年は3年連続予選落ち。15年は69位で決勝ラウンドに進んだものの第3日に78位に後退。2次カットをクリアできず4日間プレーできなかった。明らかに相性が良くない。そこで今回は練習ラウンドを減らす異例の作戦を取った。

 週明けの9日にコース入りして軽めの調整を行った。翌10日は別のコースで練習した。「このコースの(苦手な)イメージを払しょくするためにリラックスしてゴルフしていた」。この日のプロアマ戦がワイアラエCCでの初ラウンドとなった。

 「今週はコースが狭くフェアウエーが大事になる。グリーンも難しい」と印象を語る。今年は数ホールで木が切られ、バンカーの位置が変わるなどコースが一部改造されたが、「思ったほど変わっていなくてびっくりした」とイメージが変わるという期待も外れた。それでも、「(相性の悪さは)あまり気にせずやろうと思う」と前向きだ。

 現在世界ランキングは自己最高の6位。5位スピースとは僅差で今大会の成績次第でトップ5入りの可能性もある。本人は「(世界ランクは)そこまでこだわっていない」と話すが、日本人では中嶋常幸(最高4位)、尾崎将司(同5位)に次ぐ3人目の快挙となる。83年に青木功が日本人初の米ツアー優勝を飾った大会で松山が新しい歴史をつくろうとしている。

 ≪世界ランキング 日本人では中嶋の4位が最高≫松山は出場6戦で優勝4回、2位2回という好成績を残した最近3カ月で世界ランキングでも大きくランクアップした。昨年10月の日本オープン優勝で18位から13位に浮上。米ツアーCIMBクラシックで2位になり10位と初めてトップ10入り。HSBCチャンピオンズ優勝で自己最高の6位に浮上した。SBSチャンピオンズ後は順位に変動はないが、5位スピースとの差は0・0168ポイント。ちなみに日本人では87年に中嶋常幸が4位にランクされたのが最高。尾崎将司は96、97年に5位になっている。

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2017年1月13日のニュース