御嶽海 鶴竜からも金星!かつて角界入り反対した母に勇姿見せた

[ 2017年1月12日 05:30 ]

大相撲初場所4日目 ( 2017年1月11日    両国国技館 )

<初場所4日目>座布団が舞う中、勝ち名乗りを受ける御嶽海
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 また座布団が舞った。2日目に日馬富士から初金星を獲得した御嶽海が、全勝の鶴竜にも土をつけた。初金星場所の2金星は14年名古屋の大砂嵐以来。「1場所で2回取れると思ってなかった。驚いてる」と気鋭の24歳も目を丸くした。

 突き押しの応酬から横綱に引かせ、前に出た。「(師匠の出羽海)親方から“引かせたら少しだけ勝機がある”と言われていた。その少しを逃さなかった」。これまでの横綱戦は「緊張でいっぱいいっぱいだった」というが、3場所目の横綱戦は「楽しい」と気持ちが前を向いている。土俵下で審判長を務めた友綱親方(元関脇・魁輝)も「気迫が凄い」と勝利への執念を感じ取っていた。

 この日は地元長野からのバスツアーで、フィリピン出身の母・マルガリータさん(46、写真)も応援に駆けつけていた。「お母さんが来ていたのでうれしい」。東洋大卒業後は和歌山県庁に進む道もあったが、母の反対を押し切って角界入りした男は、最高の形で恩返しを果たした。

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