東海大 5メートルに泣いた ラストプレーで同点ならず

[ 2017年1月10日 05:30 ]

ラグビー全国大学選手権決勝   東海大26―33帝京大 ( 2017年1月9日    秩父宮 )

<帝京大・東海大>試合を終え、握手を交わす帝京大・松田(中央左)と東海大・タタフ(中央右)
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 あと5メートルだった。ラストプレーで同点を狙った東海大の猛攻はラックに突っ込んだ選手の足にボールが当たり、相手側へこぼれてジ・エンド。初優勝を逃した青いジャージーがピッチへ崩れた。

 09、15年度に続き3度目の決勝でも帝京大の軍門に下った。不運だったのは後半28分、19―33とされたトライだ。インゴールへ蹴り込まれたキックをFB野口と帝京大WTB竹山が競り合い、どちらが先に押さえたか微妙で、戸田京介レフェリーはトライの判定。大学選手権はビデオでプレーを確認する「テレビジョンマッチオフィシャル」がなく、アシスタントレフェリーの久保修平氏からも「100%の自信はない」と言われた中で戸田レフェリーは「帝京の方が早かった」と判定したという。もっとも同レフェリーは判定後の場内映像で「押さえたのが不十分だったように見えた」と証言。野口も「両手で押さえた感触はあった」と話したが「判定が出た以上、仕方ない」と受け入れるしかなかった。

 自慢のスクラムは2トライなど相手を圧倒。強力FWと激しい守りでも王者を追い詰めたが、後半は足が止まりタックルミスも出た。木村季由監督は「帝京大を目指して日々積み重ねてきた。追い付かなかったのはまだ何かが足りないということ」と厳しい表情だった。

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2017年1月10日のニュース