松山 猛追2位 またトーマスに苦杯も「いいところまで行けた」

[ 2017年1月10日 05:30 ]

米男子ゴルフツアーSBSチャンピオンズ最終日 ( 2017年1月8日    米ハワイ州カパルア プランテーション・コース(7452ヤード、パー73) )

歓声に応える松山
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 反撃のチップインイーグルも優勝には届かなかった。首位と2打差の2位から出た松山英樹(24=LEXUS)は1イーグル、4バーディー、3ボギーで70と伸ばしきれず、通算19アンダー、273で2位だった。69で回ったジャスティン・トーマス(23=米国)が通算22アンダーで逃げ切り今季2勝目、通算3勝目を挙げた。

 勝利には届かなかったものの驚異的な粘りを見せた松山は「いいところまで行けた。そんなに落ち込んでいない」と吹っ切れた表情で話した。

 「昨日まで出ていなかったミスが出た。(2位は)ある程度予想できる結果だった」。1番で1・5メートル、4番で2メートルを外しボギー。序盤、ショートパットのミスでつまずいた。前半はスコアを伸ばせず、同組で回る首位J・トーマスとの差はスタート時の2打から5打に広がった。だが「普通にやっていればチャンスはある」と諦めなかった。

 そして前日に続き米ツアー公式サイトの「ショット・オブ・ザ・デー」に選ばれた芸術的なアプローチで強敵を脅かした。距離の短い14番パー4。1Wを強振してグリーン左手前のラフへ。バンカー越えの難しい状況から60度のウエッジでロブショットを放ちカップに沈めた。前日チップインバーディーを決めたホールでチップインイーグル。これで重圧を受けたJ・トーマスが続く15番でダブルボギーを叩き1打差となった。

 しかし、松山はこのホールで3メートル、16番で2・5メートルのチャンスを逃すと17番で3パット。終盤もパットに泣いて失速。「1打差になった時にはチャンスがあると思ったけど15番、16番で追いつけなかった。(相手に)余裕を持たせてしまった」と反省を口にした。

 CIMBクラシックに続きJ・トーマスに敗れたとはいえ昨年10月以降、国内外で出場した6試合で優勝4回、2位2回と強さに陰りはない。米ツアーではポイント、賞金ともランキング1位をキープしている。

 次戦は12日開幕のソニー・オープン(ハワイ州)。過去4回出場し予選落ち3回。予選通過した15年も78位。フェアウエーが狭いワイアラエCCを苦手にしてきたため「(今大会と)全然違うコースなので、うまく対応できるようにしたい」と意気込みは控えめだが、今の松山ならどんなコースでも攻略しそうだ。

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2017年1月10日のニュース