東洋大巻き返した2年連続2位 それでも青学とは「力の差」

[ 2017年1月4日 05:30 ]

第93回箱根駅伝 ( 2017年1月3日    箱根・芦ノ湖~東京・大手町 復路5区間10・6キロ )

手を合わせてゴールをする2位の東洋大・小早川健
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 往路4位と出遅れた東洋大は2年連続の総合2位まで巻き返した。7区で3位に浮上し、9区で3年生の野村が区間賞を獲得して2位に押し上げた。目標の優勝に届かなかった選手たちに笑顔はなかったが、酒井俊幸監督は「完全な目標達成ではないけれど、粘りを見せてくれた」と称えた。

 今季は出雲9位、全日本6位と低調だったことで、チームに危機感が生まれた。スピード練習を希望する3年生と、箱根に向けて長い距離の練習をしたい酒井監督との間に溝ができた時期もあった。だが、ミーティングで互いの理解を深め合い、厳しい練習を重ねた。復路では3年生4人が奮闘し、野村は「全日本を終えて練習の取り組みや体のケアなどの意識が変わった。監督を信じてよかった」と語った。酒井監督も「3年生が変わってくれた。今後につながる」と収穫を口にした。

 青学大には完敗だった。指揮官は「力の差があった。青学さんは選手に合ったフィジカルトレーニングで誰もが安定した走りができる。伝統も生まれてきている」と冷静に分析。3年間優勝から遠ざかり「今までのことに何かプラスしていかないと勝機を見いだせない」と厳しい口調で話した。

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2017年1月4日のニュース